独自ドメインのメールは、アドレスの持ち方で選ぶ
同じ info@ でも、持ち方は4つ。仕事のセットで持つか、メールだけか、サーバーに同梱か、転送だけか。受けるだけなら無料で足り、返信を独自ドメインからしたくなった日に、有料の持ち方へ。

セットで持つか、メールだけか
Google Workspace や Microsoft 365 は、メールにカレンダー・会議・ファイル置き場が付いた「仕事のセット」。Zoho Mail・Fastmail・さくらのメールボックスは「メールだけ」で、その分だけ月額が軽い。カレンダーや会議を別のサービスで済ませているなら、メールだけで足りる場合が多い。何人かで予定を共有するなら、セットのほうが一か所にまとまる。
受けるだけなら無料で足りる
Cloudflare Email Routing や ImprovMX は、独自ドメイン宛のメールをいま使っている Gmail などへ転送するだけの仕組み。受信箱は増えず、月額もかからない。名刺やサイトに載せる問い合わせ先が欲しいだけなら、まずここから。独自ドメインを差出人にして返信したくなった日が、メールだけ・セットへ切り替える目安。
届かないメールをなくす(SPF・DKIM・DMARC)
独自ドメインから送るメールには、SPF・DKIM・DMARC という3つの DNS レコードが要る。これが無いと、相手の迷惑メール箱に入るか、受け取りを拒まれる場合がある。各社の設定画面に手順が用意されており、DNS にレコードを足すだけ。アドレスを作った直後、最初の一通を送る前に済ませておく。
アドレスを増やすとき
info@・support@ のような「役割のアドレス」は、多くのサービスでエイリアス(別名)として無料で足せる。人が増えて受信箱そのものを分けるなら、1人あたりの月額がかかる持ち方が普通。エイリアスの上限とユーザー数の料金は、プランごとに違う。何人が自分の受信箱を持つのか、先に数えておく。
サーバー同梱の落とし穴
レンタルサーバーに付いてくるメールは、追加の費用なしで使えて手軽。ただしサーバーを乗り換えると、メールも一緒に引っ越しになる。サイトの置き場は数年で変わることがあるが、メールアドレスは名刺や取引先に配った住所。長く使うアドレスは、サーバーとは別のサービスで独立させておくと、後の乗り換えが軽い。
移行するとき
サービスを変えるときは、新しい側でアドレスを作り、旧メールを取り込み(多くのサービスに移行ツールがある)、最後に DNS の MX レコードを新しい側へ向ける。この順番なら受信の空白が出にくい。転送だけからセットへ上がるときも同じで、転送先の Gmail に残っているメールは Gmail 側の取り込み機能で引き継げる。
月額は「人数 × 単価」で見る
セットもメールだけも、料金は1人あたりの月額が基本。ひとりなら差は小さく、人数が増えるほど開く。無料枠のあるサービス(Zoho Mail の無料プラン、転送サービス)はひとりで始めるときの候補。当サイトの料金は各社公式ページの記載を転記した目安で、確認日を付けて表示する。